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LCAP療法

 2. LCAP療法とは?

白血球除去療法のこと。潰瘍性大腸炎に対する治療方法の一つです。
潰瘍性大腸炎の治療方法には、薬物による治療、手術による治療もあります。
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2. どんな治療なの?

白血球除去療法は、その名の通り、血液中の血球成分を取り除く治療です。
血液を体の外に取り出し、白血球除去フィルターを通す必要があります。
そのため、採血用の針を腕などに刺します。
血液は血管の外に出ると固まる性質があるため、治療中は一時的に固まりにくくする薬(抗凝固薬)を使用します。
血液は、血球成分を除去する白血球除去フィルターを通過したのち、体内に戻されます。

3. LCAP療法の流れ

1 回の治療時間は約1 時間~1 時間30 分です。
ベッドで横になっていただき、テレビを見たりラジオを聴ききながら治療を受けられます。
血液を体の外に取り出して治療を行うため、適時体調の確認(血圧測定など)を行います。
ほとんどの場合、大きな副作用を起こすことなく、安全に治療を行うことができます。
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4. 治療のスケジュール

治療回数は、症状に応じて異なります。1 サイクルを5 回として、最大で2サイクル(10 回)を行います。
通常、週に1 回のペースでの治療となりますが、症状が重い場合には、週に2 回行う場合もあります。
症状が落ち着けば、外来通院でも行える簡便な治療ですから、仕事を持つ方や学生でも負担なく治療に取り組めます。
治療の曜日や開始時間については、なるべくご希望に添えるように相談の上、決定いたします。

5. 潰瘍性大腸炎とは?

何らかの原因により、大腸の粘膜に炎症が起こることによって、ただれや
潰瘍ができる病気です。
ー病気の特徴ー
①比較的に若い年代に発症することが多い。
②一度病状がおさまっても(緩解期)、再び悪化する(活動期)ことを繰り
 返す場合が多い。

6. 潰瘍性大腸炎の症状

大腸に炎症が起きるため、症状としては下痢、腹痛、粘血便、血便です。
悪化すると発熱、体重減少、貧血などの症状が現れます。
頻回の下痢や血便などによって日常生活に大きな支障をきたします。若い年代に多く発症する特徴があるため、学生生活や社会生活に不安を与
えることがあります。
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7. 当院におけるLCAP療法の実績

当院ではLCAP 療法を消化器内科が行っています。
LCAP 療法についてもっと詳しくお知りになりたい方は、
医事課受付までお声かけください。
お電話でのご質問も受付けております。

8. LCAP 療法をもっと詳しく知りたい! Q&A

Q1.なぜ、潰瘍性大腸炎の治療で白血球を除去するのですか?
A1.白血球は異物などから体を守る働きをします(免疫機能)。この働きに異常が生じると、自分自身の組織を遺物とみなし、攻撃してしまいます。結果として炎症を起こします。
炎症には、活性化された白血球が関係しており、活性化された白血球からは、炎症に
関わる様々な物質が出されます。そのため、炎症がなかなか治りません。
潰瘍性大腸炎においても、大腸の炎症に活性化された白血球が関わっていると考えられ
ており、これを除去する目的で白血球除去療法(LCAP 療法)を実施します。

Q2. 潰瘍性大腸炎であれば白血球除去療法(LCAP 療法)ができるのでしょうか?
A2. 潰瘍性大腸炎であれば、必ずLCAP 療法ができるわけではありません。
LCAP 療法の対象は『潰瘍性大腸炎の重症、劇症患者および難治性患者』となっております。
難治性の潰瘍性大腸炎について説明します。
潰瘍性大腸炎の患者さまは、ステロイドを内服されています。このステロイドを使用しても症
状の改善が得られない場合(ステロイド抵抗性)と、ステロイドの減量にともなって症状が増
悪してしまい、なかなか薬の量を減らせない場合(ステロイド依存症)を、難治性の潰瘍性大
腸炎と定義されています。

Q3. 白血球が除去されてしまっても、免疫力に影響は無いのですか?
A3. 白血球は、体の免疫機能として大事な働きをする細胞です。
LCAP 療法をすることによって、白血球は一時的に減少しますが、白血球は常に新しいもの
が作られるので、治療終了後すぐに正常の値まで戻ります。

Q4. 針を刺さないと治療はできませんか?
A4. 残念ながら、LCAP 療法は、針を刺して血液を体外に取り出さないと治療できません。
当院では針を刺す時の痛みを和らげる効果がある麻酔テープを患者さまにお渡ししております。

Q5.LCAP 療法に副作用はありますか?
A5. 副作用には以下のようなものが報告されています。
腹痛、悪心、嘔吐、気分不快、発熱、倦怠感、胸部圧迫、呼吸困難、頭重、四肢感覚麻痺、
赤血球数、ヘモグロビン量の低下、下肢不腫、貧血など。
これら副作用の発言頻度は、従来の薬剤療法に比べて低いです。

Q6. 現在、潰瘍性大腸炎の内服治療をしていますが、LCAP 療法を受けられますか?
A6. 内服治療を行っている方でも、LCAP 治療を受けることができます。
LCAP 療法は、潰瘍性大腸炎の重症・劇症および難治性患者さまに対して、活動期の病態改善、
緩解導入を目的として行います。

Q7.LCAP 療法は、入院しないと受けられない治療ですか?
A7. 外来通院でも受けられます。どの段階で開始するかにもよりますが、症状が悪く経過観察が
必要となる場合などは、入院が必要となります。
治療の効果が出て、症状が落ち着き、退院された場合は週に1 度治療をするために外来通院
していただくこととなります。

Q8.仕事があるから、外来で治療をすることに不安があります。
A8.外来通院でLCAP 療法を受ける場合、仕事やプライベートの予定などで通院が大変かもしれません。
しかし、潰瘍性大腸炎そのものによる生活のしずらさ(頻回の下痢や腹痛など)を考えると、通院
によって症状が軽減されることは、大きなメリットとなるでしょう。
当院では治療の曜日や開始時間等については、患者さまのご希望に添えるよう、相談の上決定して
おります。

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お気軽にお問い合わせください TEL 048-552-1111 〒361-0056 埼玉県行田市持田376

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