開院以来、当院はこの地域に暮らす多くの人々の健康と生命を守るため、より高度な医療システムの整備に力を入れ続けてきました。地域医療支援病院として、多くの地域開業医の先生方にもご利用いただき、患者さんの診察のお役に立てていただきたいという目的で、検査機器の共同利用を行っております。
1.地域医療連携室(TEL:048-564-2537)へご連絡ください。
(共同利用のCTまたはMRI予約の件とお伝えください。)
2.放射線科にお繋ぎしますので、日程調整を行ってください。
3.当院指定の「照射録」および読影希望の場合は、「読影依頼書」のご記入をお願いいたします。
4.予約完了後、当院より「施設共同利用予約票」をFAXさせていただきます。
5.検査当日、患者さんは、必要書類・保険証を持参のうえ、行田総合病院1階受付に御来院ください。
6.検査後、CD-Rを患者さんへお渡しいたします。ご依頼のあった読影レポートに関しましては、後日郵送いたします。
(フィルムご希望の場合は、お申し付けください。)
7.患者さんは、当院での会計はありません。
※造影剤使用の撮影の場合に関しては、ご予約の際ご相談ください。
この装置の一番の特長は、世界一広範囲の撮影を可能とした320列面検出器を搭載することで、従来のマルチスライスCT装置に比べ、検査時間が飛躍的に速く、しかも身体の内部をより細く検査できることです。
これまでは、動きがあって描出が困難であった心臓の血管(冠動脈)も、極めて鮮明な画像で診断が可能になりました。それゆえ、今まで血管造影装置(アンギオ)で行われていた検査が、この最新鋭のCTで簡単に行えるようになりました。しかも、造影剤の量や放射線被曝も半減できますので、患者様の負担が圧倒的に少なくなります。またCT検査では、造影剤を注入する際に、静脈注射だけで済みます(従来のようにカテーテルを血管内へ挿入する必要もありません)ので、より安全に診断することができます。
※画像提供:Canon
左:320列ADCT 右:従来のCT
320列CTでは身体の内部を一度に16cm見ることができ、かつその間隔は0.5mm間隔です。従来は細かく見るためには撮影時間が掛かってしまい、結果的に被曝も多くなってしまいました。この装置は16cmを撮影するのに1回転、わずか0.35秒で終了します。頭部や心臓をはじめ、全身の各臓器でもあっという間に検査が終了します。勿論、被曝も少ない状態で検査を受けられますので、小児や高齢者をはじめ、すべての患者さんにとって大変有用な検査を実現します。
MRIはMagnetic Resonance Imagingの略で、核磁気共鳴現象を利用して生体内の内部の情報を画像化します。断層画像という点ではX線CTと同じですが、CTで得られない情報が多く得られます。
X線を使わずに、磁場と電波を使って体の中を見るため、放射線被曝がありません。
※画像提供:Canon
壮年期女性における癌罹患率の第1位である乳がんに対して、精度の高い乳がん検診による早期発見が1つのキーワードとなっており、乳房の温存率を飛躍的に向上させています。がんに限らず乳房に関する検査装置です。
当院では、骨粗鬆症治療のガイドラインで推奨されている腰椎と大腿骨によるdexa法で骨密度を測定しています。DEXA法とは、2つの異なるエネルギーのX線を用いることにより、骨と軟部組織(脂肪、筋肉)を分離し、より正確なデータ収集が可能な検査です。骨密度検査は、骨粗鬆症の予防に必要です。骨粗鬆症は、骨量が減少して骨がもろく折れやすくなる病気です。骨量は成長期に増加し、30〜40歳代で最大に達します。それ以降は年齢とともに減少。症例の大半は高齢に伴う老人性骨粗鬆症ですが、男性は30歳代から、女性は女性ホルモンのエストロゲンに骨量を維持する働きがあるため、エストロゲンが減る40歳代後半から急激に減少します。そのため更年期以降から骨粗鬆症になる女性が増えます。また、近年はダイエットや運動不足によって骨量が減少している若い女性も少なくありません。一度減ってしまった骨量は、なかなか元に戻せません。しかし、減少を止めて症状を和らげることは可能です。早めに骨密度検査を受け、ご自分の骨の状態を知ることが骨粗鬆症の予防へとつながります。