診療科のご案内

概要

 薬剤課には、常勤薬剤師20名、非常勤薬剤師1名、調剤補助者1名の合計22名が配属されています。1日の処方箋枚数は約140枚、注射箋による注射指示件数は約820件であり、これらを当日出勤の薬剤師6名が対応しています。

 製剤室では、薬剤師をサポートする特色あるシステムが導入され、薬剤師の活動を支援しています。そのひとつに医薬品SPD(Supply Processing and Distribution)があります。医薬品SPDとは、医薬品の発注、納品、払出、そして在庫管理に関する業務を専門のスタッフが担うことによって、円滑な供給管理を実現するシステムです。この医薬品SPDの導入により、薬剤師の在庫管理に係る時間は大きく削減されました。この他にも、計数調剤に対するバーコード認証システムや、一包化された錠剤の監査支援システム(MDM)が導入され、薬剤師であれば誰でも経験する調剤ミスは、調剤機器によって格段に減じています。

 病棟業務については、病棟薬剤師7名が配置されており、そのほとんどを病棟で過ごすフルタイム常駐としています。そして、病棟の専任担当は2カ月ごとのローテーション制をとり、1名の病棟薬剤師が複数の診療科を経験する体制としています。これはジェネラリストとしてのスキルを磨くことが目的です。一方で、専門性についても拡充を図っています。がん薬物療法認定薬剤師、外来がん治療認定薬剤師、感染制御認定薬剤師、栄養サポートチーム専門療法士などの有資格者が配置され、それぞれの認定薬剤師は薬剤師をはじめとする様々な医療スタッフをサポートしています。

 

■2021年総括

 2021年9月に新しく救急棟が開設されました。そして、この新しい病棟の2Fに急性期患者の薬物療法を担う第2薬局が配置されています。従来の第1薬局よりも急性期病棟へのアクセスが良く、病棟薬剤師や看護師が気軽に立ち寄れる環境となったことは喜ばしい進展でした。また、第2薬局へは新しいシステム機器として、錠剤自動仕分返納装置(Genie®)が導入されました。この装置を要約すると、調剤後に中止となり返納された薬を自動で整理してくれる装置です。当院では、お薬を間違いなく安全にお届けするために一包化調剤を導入しています。1回服用分ごとにお薬一包化すれば薬の取り出し間違いを防ぐことができ、また、薬包に名前や服用日を明示することができます。その一方で、一包化された薬が中止になると過大な作業が発生します。薬包から薬をひとつずつ取り出し、仕分けし、棚に戻すという返品作業です。今回導入された錠剤自動仕分返納装置(Genie®)は、スタッフの負担を軽減し、かつ、医療資源の有効活用に資する進展だったと考えています。

 

■今後の展望

 2022年は、西棟1Fの第1薬局の改修工事が予定されています。第1薬局では、注射用医薬品の準備・払出が主業務であることから、この改修によって、注射用医薬品の供給体制を強化したいと思っています。また、2022年は診療報酬改定の年です。薬価はマイナス1.35%、診療報酬本体はわずかプラス0.43%という改定が見込まれています。このような厳しい時代の流れに負けず、スムーズに舵取りできるように2022年も尽力していきたいと思っています。

 

薬剤課課長 堀越慶一

診療実績・症例

図表1

 臨床薬剤室(7病棟7名体制)製剤室(薬剤師11名・補助2名)
8:00
9:004南病棟3南病棟3新南病棟2南病棟2新南病棟2西病棟2東病棟ケモMix注射向精神薬管理内服内服調剤補助DI
10:00
11:00注射
12:00休憩休憩
13:00休憩休憩休憩休憩休憩休憩休憩休憩休憩休憩内服薬局事務休憩
14:004南病棟3南病棟3新南病棟2南病棟2新南病棟2西病棟2東病棟麻薬管理注射休憩内服DI
15:00注射
16:00TPN
Mix
調剤補助
17:00
18:00

認定資格一覧

資格取得者認定資格取得年
柄沢 良恵がん薬物療法認定薬剤師(日本病院薬剤師会)2017
外来がん治療認定薬剤師(日本臨床腫瘍薬学会)2016
田中 祐介外来がん治療認定薬剤師(日本臨床腫瘍薬学会)2017
宇野 啓一感染制御認定薬剤師(日本病院薬剤師会)2015
須賀 満美NST専門療法士(日本静脈経腸栄養学会)2012
木内 裕子認定実務実習指導薬剤師(日本薬剤師研修センター)2014
兵頭 恵NST専門療法士(日本静脈経腸栄養学会)2012
リウマチ財団登録薬剤師(日本リウマチ財団)2014
堀越 慶一認定実務実習指導薬剤師(日本薬剤師研修センター)2012

薬剤課統計指標

 単位1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月合計
処方せん(入院処方) 枚数枚/月3,9533,8924,8824,9984,4303,9334,4454,4654,4414,2354,1514,51052,335
処方せん(外来院内処方) 枚数枚/月1721341511682261842303102071501531642,249
注射せん 枚数枚/月8,4597,6117,7237,7237,6526,6306,9727,6746,6587,2257,8978,56690,790
注射せん Rp)数件/月27,97726,52425,98326,26925,69321,00420,84625,86222,82624,60023,91625,636297,136
注射せん(化学療法) 枚数枚/月88951161071011161231331271411081211,376
無菌製剤処理 件数件/月6305795937488044724725604364855257097,013
薬剤管理指導料 算定件数件/月1,2431,2861,3901,3401,2731,2011,2231,2161,1171,1931,2471,32315,052
疑義照会 件数件/月2322242982012452182672632432452191702,825
処方提案 件数件/月539060567859636141516591768

薬剤課のあゆみ

 項目
2009年医薬品SPD導入
2010年病棟薬剤師5病棟 フルタイム常駐体制導入
2012年病棟薬剤師7病棟へ拡大
病棟薬剤業務実施加算 取得
2013年薬薬連携カンファレンス開始
2014年バーコード認証システム導入
2016年外来化学療法室に認定薬剤師を専任配置
外来化学療法加算「1」取得
2018年院外処方箋への検査値表記開始
感染制御認定薬剤師を専任配置
分包薬自動監査システム(MDM)導入
2019年感染制御認定薬剤師を専従化
抗菌薬適正使用支援加算 取得
2021年錠剤自動仕分返納装置導入

認定資格取得一覧

認定資格取得者数
がん薬物療法認定薬剤師(日本病院薬剤師会)1名
外来がん治療認定薬剤師(日本臨床腫瘍薬学会)2名
感染制御認定薬剤師(日本病院薬剤師会)1名
NST専門療法士(日本静脈経腸栄養学会)1名
認定実務実習指導薬剤師(日本薬剤師研修センター)2名