画像診断を主業務として行っており、単純X線写真、CT、MRI、マンモングラフィ、消化管造影検査、血管造影検査等の読影を行っております。近年の医療において画像診断の重要性はますます高まっており、必要不可欠な要素と言えます。放射線科では各診療科の医師から依頼を受けて撮影された検査画像を読影し、依頼医師に報告書として結果を届けています。患者さんを直接診察しないかわりに、専門性および客観性の高い報告書を作成すること、検査に際してモダリティの選択や撮影方法の相談・調整を行うこと、診断・鑑別診断に加えてnext planの提案を行うことなどを通じて各診療科における診療の質的向上に貢献させていただくことを目的としています。
当科では常勤医師1名、非常勤医師5名で読影業務を行っております。読影数は概算にてCT(読影数約19,646件/撮影数20,250件:読影率約97%)、MRI(読影数約3,733件/撮影数3,947件:読影率約94.6%)となっており、いずれも全件読影に近い状況となっております。マンモグラフィの検診では昨年に引き続き読影認定AS判定取得者による二重読影を行っており、全件読影を達成しております(読影数196件/撮影数196件:読影率100%)。
非常勤医師協力のもと、インターベンショナルラジオロジー(Interventional Radiology:IVR)も行っており、肝細胞癌のTACEなど血管内にカテーテルを挿入して病変へアプローチ・治療を行うVascular IVR、膿瘍穿刺など血管外から病変へアプローチ・治療を行うNon-vascular IVRがあります。
また、近隣の医療機関からのCT・MRI共同利用による撮影と読影、他の医療機関で撮影された画像検査の読影も行っており、2021年は609件のご依頼をいただいております。
当院では医療法施行規則の一部改正における診療用放射線に係る安全管理の観点から医療放射線安全委員会を介してより安全で適切な検査を実施する取り組みを行っております。
撮影画像はすべてデジタル化され、フィルムレス運用が実現したことで、電子カルテ・読影端末上で複数の医師が 同時に速やかに閲覧できるようになっております。これにより急を要する場合など診療中の医師と電話を介してリアルタイムで読影・報告を行うことで診療・治療の時間短縮が可能となります。2022年も医師、放射線技師と共に迅速で質の高い画像検査実施・報告書作成により各診療科および地域医療に貢献できるよう努力していく所存です。
放射線科副部長 小笠原飛鳥
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 合計 | ||
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一般撮影 | 外来 | 1,851 | 1,616 | 1,819 | 1,748 | 1,709 | 1,888 | 1,639 | 1,643 | 1,696 | 1,627 | 1,696 | 1,695 | 20,627 |
入院 | 994 | 914 | 1,042 | 955 | 966 | 862 | 871 | 844 | 796 | 880 | 949 | 874 | 10,947 | |
CT | 外来 | 1,255 | 1,094 | 1,242 | 1,156 | 1,189 | 1,233 | 1,207 | 1,094 | 1,223 | 1,236 | 1,232 | 1,180 | 14,341 |
入院 | 387 | 361 | 460 | 373 | 364 | 387 | 305 | 332 | 313 | 297 | 307 | 262 | 4,148 | |
MRI | 外来 | 244 | 227 | 268 | 261 | 2,388 | 278 | 271 | 292 | 264 | 278 | 302 | 303 | 5,376 |
入院 | 82 | 62 | 58 | 80 | 88 | 103 | 77 | 88 | 78 | 78 | 69 | 72 | 935 | |
透視検査 | 70 | 83 | 71 | 81 | 81 | 78 | 65 | 81 | 92 | 78 | 83 | 70 | 933 | |
骨密度 | 68 | 83 | 106 | 77 | 73 | 84 | 72 | 76 | 89 | 66 | 61 | 88 | 943 | |
マンモグラフィ | 13 | 16 | 4 | 1 | 1 | 24 | 20 | 13 | 17 | 17 | 22 | 14 | 162 | |
計 | 4,964 | 4,456 | 5,070 | 4,732 | 6,859 | 4,937 | 4,527 | 4,463 | 4,568 | 4,557 | 4,721 | 4,558 | 58,412 |
2019年 | 2020年 | 2021年 | 2022年 | |
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一般撮影 | 36,050 | 31,911 | 32,115 | 31,574 |
CT | 17,830 | 18,106 | 20,250 | 18,489 |
MRI | 4,345 | 3,752 | 3,947 | 6,311 |
小笠原飛鳥
(おがさわらあすか)
●卒年・卒大
平成18年 山形大学卒
●ライセンス
日本医学放射線学会放射線診断専門医
マンモグラフィ読影認定医
亀岡佳彦
(かめおかよしひこ)
●卒年・卒大
平成18年 東京慈恵会医科大学卒
●ライセンス
日本救急医学会専門医
日本内科学会認定医
日本医学放射線学会放射線診断専門医
日本医学放射線学会専門医
日本IVR学会専門医
日本救急医学会ICLSインストラクター
日本外傷診療研究機構JATECプロバイダ
日本腹部救急医学会認定医
ICD制度協議会感染制御医師
千葉DMAT
河原悠一郎
(かわはらゆういちろう)
●卒年・卒大
平成23年 昭和大学卒
●ライセンス
日本医学放射線学会放射線診断専門医
日本インターベンションラジオロジー学会専門医
日本核医学会専門医
腹部ステントグラフト指導医
中澤 賢
(なかざわけん)
●卒年・卒大
平成10年 日本医科大学卒
●ライセンス
日本医学放射線学会放射線診断専門医
日本インターベンションラジオロジー学会専門医
胸部ステントグラフト指導医
腹部ステントグラフト指導医
●経歴・備考
埼玉医科大学国際医療センター画像診断科(放射線科)准教授・外来医長
有澤文夫
(ありさわふみお)
●卒年・卒大
平成 5年 群馬大学卒
●ライセンス
日本外科学会専門医
日本乳癌学会認定医
家族性腫瘍コーディネーター
緩和ケア研修会修了
●経歴・備考
さいたま赤十字病院乳腺外科副部長
加藤さくら
(かとうさくら)
●卒年・卒大
平成11年 大分医科大学卒
本多貴一
(ほんだたかひで)
●卒年・卒大
平成29年 長崎大学卒