IVR治療(画像下治療)は、X線透視やCTなどの画像で身体を見ながらカテーテルや針を用いて行う治療です。
行田総合病院では常勤IVR専門医2名、非常勤1名により各種血管系、非血管系IVRを担当科との協力のもと施行しております。
緊急止血術 31件
肝細胞癌に対するTACE 8件
胃静脈瘤に対するBRTO 4件
術前門脈塞栓 1件
内臓動脈瘤 3件 (脾動脈瘤 2件、腎動脈瘤 1件)
血管奇形 1件
良性腫瘍、悪性腫瘍に対するTAE 2件
CT ガイド下生検 3件
CT ガイド下ドレナージ 5件
当院で施行されるIVRのうち、緊急止血術が最も多く、消化管出血に対するTAEや喀血に対するBAE、その他外傷に伴う出血に対するTAEに対応しています。上記の手技の他、仮性動脈瘤に対するカバードステント留置術や副腎支脈静脈採血も当院で対応可能です
▶症例1:肝細胞癌に対してマイクロカテーテルを栄養血管まで選択し、エピルビシンとリピオドールによるTACEを施行しました。当院では症例ごとに塞栓物質を選択しています。球状塞栓物質を使用することもあります。
▶症例2:上行結腸憩室出血に対して責任血管に対して金属コイル塞栓を施行した一例。
▶症例3:胃静脈瘤に対してGRシャントをダブルバルーンカテーテルで選択しました。流入血管を金属コイルで塞栓したことで、胃静脈瘤の描出が得られた症例です。オルダミンを用いて治療を施行しました。当院ではカテーテルの長期留置による患者さんの負担軽減を目的に最後に排血路をコイル塞栓しています。
▶症例4:腎動脈瘤に対してコイル塞栓施行した症例。バルーンカテーテル補助下に塞栓をおこない、腎動脈の温存ができました。
IVRのご依頼がある場合は、地域連携室に患者さんをご紹介ください。担当される各科の医師と協力して治療を行ってまいります。
地域医療連携室: TEL 048-564-2537 / FAX 048-564-2538