当院の手術・治療について

下肢静脈瘤の治療について

下肢静脈瘤の治療法について

カテーテルで血管を内側から焼いてふさぐ

血管内焼灼治療

下肢静脈瘤の治療法(保険適用)の一つです。治療する静脈の中にレーザー光を導くための光ファイバーを通し、血管内に照射するレーザーの熱によって静脈を焼いて塞ぐ方法です。
この治療法の最も良い点は、「身体に優しい」という点。従来のストリッピング手術では足の付け根と膝の2カ所を切開しなければならないのに対し、レーザー治療では1カ所に細い針を刺す方法、もしくは数ミリの切開で治療することが可能です。そのため手術部位には傷跡がほとんど残りません。
また、治療時間も片足約60分程度です。術後の痛みや出血も少なく、麻酔方法により異なりますが手術直後から歩くことができるため、日帰りや一泊入院での手術が可能です。※一時的な痛み・つっぱり感・皮下出血等が起こる場合があります。

血管内焼灼治療

医療用接着材(グルー)で血管を塞栓する

グルー治療

グルー治療は、2019年12月に保険適用になった新しい治療法(当院でも2022年4月から治療開始)で、下肢静脈専用に開発された医療用接着材(グルー)を、カテーテルで治療する血管内に注入して血管を閉塞します。熱によって血管をふさぐ血管内焼灼術と比べて、熱を伴わないグルー治療は、やけどや神経障害など周辺組織への影響や痛みが少ないといった点が大きな特長です。
ただし、グルーを血管内に注入しますので、アレルギーなどをお持ちの方は治療を受けられない場合があります。
いずれの治療も片足約1時間程度です。術後の痛みや出血も少なく、手術直後から歩行可能なため、日帰りや1泊入院での治療が可能です。

血管内焼灼治療