壮幸会行田総合病院は、「24時間365日継続する医療。断らない医療」を柱に救急医療から在宅まで地域との絆を大切に守り、安心して暮らせる街づくりのために職員一丸となって精進してまいりました。
1988年の開設以来、2011年に社会医療法人の指定を受け、「地域医療支援病院」「災害拠点病院」「がん診療指定病院」「基幹型臨床研修病院」「救急搬送困難事案受入病院」「日本DMAT隊員養成研修修了施設」「埼玉県急性期脳卒中治療ネットワーク」など様々な指定を受け、成長し続けています。
2017年には手術支援ロボットを導入しました。泌尿器科による前立腺がん摘出手術開始以降、2018年には腎がんの部分摘出、膀胱がん摘出と対応症例も増え、2019年には消化器外科による直腸がん摘出手術、2021年には胃がん摘出と症例を重ねています。
2021年も世界中の医療従事者が新型コロナウイルスに対する感染対策・対応に多くの知識と技術と時間と体力を割かれた1年であったと感じています。国内においてはCovid-19の第5波、これまでで最悪の感染状況。またオリンピック・パラリンピック競技大会がコロナ下で開催されたということも永らく記憶されることでしょう。当院も患者さんに安心して受診を続けていただけるよう、あらゆる感染対策を昨年に続いて施行してきました。地域の皆さんに求められている心臓疾患、脳卒中、外傷、がんなどの急性期医療をはじめとする疾患への対応はこれまでにも増して幅広く、Covid-19への対応にも万全を期していきます。
真に地域の健康、地域社会の未来を支え続ける行田総合病院であり続けるため、地域医療連携の中で当院が持つ機能・特徴・役割を明確にすること。その上で地域の特性と患者さんのニーズを深く理解し、トータルな医療を提供すること。病病連携、病診連携、介護施設とのさらなる連携体制の構築を進めること。数多くある疾患の診療ガイドラインの導入。医療従事者のスキルアップ。さらには、ロボット支援手術の推進や最新医療設備、システムの導入。働き方改革も含めた職員の負担軽減対策などへ取り組んで参ります。
そして人口や医療、災害、疫病に対する予測事象を正面から受け止め、全職員が一丸となって歩み続けていきます。2021年9月には新しい救急センター・集中治療室・手術室などがオープンしました。これまでにも増して救急医療・高度医療の機能を充実させて参ります。
患者さんの苦しい時間、辛い時間を共に過ごしてその痛みを和らげ、病魔を取り除き、再び元通りの生活に戻ることができるように最善を尽くす。それが私たちに与えられた使命です。使命と誇りを次代へと受け継ぎ、より健やかな地域社会を実現するために私たちは今日も歩み、患者さんの傍に佇みます。
社会医療法人壮幸会 行田総合病院
理事長 川嶋 博