血管や腫瘍などを詳しく検査したり、治療を行う装置です。
X線を通しにくい造影剤を目的の血管に流し込んだ後にX線撮影することで、造影剤の入った部分の血管の形をクリアに映し出せます。手術をしない限り、見ることのできなかった血管の形態がほとんど身体を傷つけずに見ることができます。
2方向からの撮影と3D&高解像度で複雑な血管の位置や状態を解剖学的に可視化。微細な形態はもちろん、ステントの緻密な留置状態までクリアに3D表現することで、術者のより正確な情報把握、術中のイマジネーションをフォローし、細心のテクニックを要する血管内治療に高精度な表現力で貢献します。
脳神経外科による血管内治療
この血管撮影装置の導入により、当院の血管撮影装置は2台体制となりました。脳神経外科・血管外科・循環器内科など各診療科の医師が同時に検査・治療が可能となり、緊急検査にも迅速に対応できております。特に脳神経外科や循環器内科の分野ではこの装置で手技を行うことにより、より効率的に手技を行うことが可能で、脳血管内治療など最先端の治療手技にも対応しています。
血管造影検査において放射線技師は、放射線機器装置の操作・管理を行い、医師がスムースに検査・治療できるように、検査中に必要な画像を迅速に表示しています。検査中の患者さんの状態を心電図、心内圧より把握し、安心して検査が行われるように目を配っています。また、患者さん、および術者(医師)の被ばくが最小限になるように被ばく低減にも心がけています。
血管造影検査は検査が円滑に行われるように、医師、看護師らとともに連携を図る必要があり、チームワーク医療に努めています。
放射線課係長 寺山 均
2023年 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 合計 |
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稼働件数 | 31 | 24 | 29 | 30 | 35 | 40 | 27 | 33 | 38 | 24 | 31 | 30 | 372 |
1回の造影剤注入で
2方向の同時撮影が可能。
治療時間の短縮。
脳神経外科、血管外科、循環器内科など、
各診療科外来への受診
地域の医療機関からの紹介