埼玉県北部の医療の未来、そして社会医療法人壮幸会行田総合病院の未来を考えた時、私たちに与えられた選択肢は、急性期病院としての充実を図ることでした。2012年2月に新棟をオープンし96床を増床、総病床数504床の多くを急性期医療へ充て、320列CTの導入をはじめ、64列CT、80列CT、3テスラMRI、血管連続撮影装置、手術支援ロボットなど最新の診断機器を導入し続けています。
また、より効率的な医療サービスを実現するため、クリティカルパスの策定や電子カルテも導入しています。一方で、慢性期の患者さんの受け入れ体制を地域全体で考えるなど、地域完結型医療の実現にも積極的に取り組んでいます。
2021年9月に救急棟が完成。救急センター、画像センター、内視鏡センター、ICU(HCU)、救急病棟、一般病棟、手術室を含み、地域を支える急性期医療体制がより充実しました。
行田市に誕生して以来、私たちは、この地域に暮らす多くの人々の健康と生命を守るため、より高度な医療システムの整備に力を入れ続けてきました。例えば、職員の医療に関するスキルと知識の向上、3テスラMRI、320列CT、血管連続撮影装置、手術支援ロボットなど、最先端の医療機器の導入、また、電子カルテシステムの導入による業務の効率化と待ち時間削減など、いずれをとっても、患者さんにとって最適の医療サービス提供をめざしたものです。
この地域の方々に、「あの病院があるから安心だ」と言っていただけるよう、これからもさらに医療の質の向上、サービス提供システムの向上に取り組んでいきます。
看護職員の配置基準では、入院患者さんにとって手厚い「7対1看護」を取得しています。また、急性期看護補助体制加算も取得し、看護職員をサポートするスタッフも十分に配置されています。このゆとりある看護体制により、安心・安全で質の高い医療・看護の提供を行っています。
NST(Nutrition Support Team)とは栄養サポートチームのことで、入院患者さんの栄養状態を把握し、その患者さん本人にも適切な栄養管理を指導・提言する事で、患者さんの治療・回復・退院・社会復帰を図ることを目的とします。2005年よりNST活動を開始し、2008年に日本静脈経腸栄養学会のNST稼動施設の認定を受けています。