地域の医療ニーズに応えるべく、当院でも先進の高度医療機器がたくさん稼働している。それら高度医療機器に関する医療安全性を高めるというのが当委員会の役割である。
委員長:理事長
委 員:ME課員(臨床工学技士)、看護師、診療放射線技師、臨床検査技師など
「生命維持代行装置」など院内で稼働する医療機器の安全稼働を推進することを目標に活動を行った。専門の臨床工学技士により、院内のすみずみで稼働する高度医療機器を一元的に中央管理し、不測の故障や、病棟間の偏在を防止する体制とし運用している。また医療機器は、患者さんの容体の変化により突然その出番が回ってくるため、いつでもグッド・コンディションであるように整備し、職員が使い方を誤らないよう取り扱いに関する指導をするなどして、安全性を高めるよう努力している。また、勉強会の開催方法も工夫した。模擬で稼働させた医療機器と実際に相対し、わざと誤作動を起こさせその対応を訓練するなど、より実践的なプログラムを心がけた。出席する職員は交代勤務が常なので、特に新規導入の機器などに関する勉強会は同じ内容を複数回実施し、多くの職員が出席できるようにした。開催する課員には負担となったが、結果的には患者さんへのより良い医療機器安全の提供につながったと考える。