診療科のご案内

病床管理室

概要

医療ソーシャルワーカーの紹介

病気・事故・ストレスなどで健康がそこなわれ、日常生活や家庭生活に支障をきたしたとき、適切に医療を受け、安心して療養に専念できるように、患者様や、ご家族の抱える問題を共に考え、問題解決のお手伝いをさせていただくのが医療ソーシャルワーカーです。

当院には10名の医療ソーシャルワーカーが在籍しています。

 

2024年の総括

コロナウイルスが5類へ移行後、面会制限も緩和され患者さんに直接お会いできる機会も増え、より密に退院支援を実施していく事ができました。

担当者会議やカンファレンスを例年よりも多く設ける事ができ、各機関と更なる連携が強化され、ケアマネージャー・施設の方々と多くの方にご参加頂き、昨年度よりもよりスムーズな退院調整を行っていく事ができました。

相談種別の内容は、退院支援、受診受療援助、心理社会的問題、社会復帰支援等です。
具体的な相談内容は以下のようなものです。依頼元は患者さんご本人・ご家族、院内スタッフ、地域の医療や介護の関係者、地域住民や行政関係者等です。

 

「急に退院と言われたが、このままでは帰るのは不安」
「最期は住み慣れたわが家で過ごしたい」
「自分には身寄りがいないので、万が一の時のことを考えたい」

「虐待の疑いがある」
「ドメスティック・バイオレンスの疑いがある」
「いろんなことが一度に起こってどうしたらいいかわからない」

等々、相談内容は多岐にわたります。

これらに対して、患者さんご本人・ご家族の気持ちや持てる力、生活課題の整理を行い、具体的な対応を、患者さんご本人・ご家族、院内外スタッフ等と一緒に考えさせていただいています。具体的な対応というのは、在宅サービス調整、リハビリや療養のための転院や入所の調整、ご家族やご友人、地域住民での繋がりの支援、行政機関との調整等などです。

これらは患者さんご本人・ご家族の意向と向き合いながら行うため、方法や内容に決まったものはなく、個別性の高い対応となります。
このような個別支援を行うと同時に、虐待の通告に関する院内システム、地域のケアマネージャーと病棟スタッフを結びつけるシステム、退院支援スクリーニングシステムの院内外の仕組み作りに参画しています。

 
今後の目標

多様な社会資源を活用できるように、医療ソーシャルワーカーとして研修、情報交換、勉強会などを通して、更に知識を蓄え患者さまが安心して療養できるように努めたいと考えております。

できる限り住み慣れた地域で必要な医療・介護サービスが受けられるよう医療・介護の関係機関との連携にも積極的に取り組んでいきます。

 

病床管理室 主任 古川 珠美

診療実績・症例

相談件数推移(2015年~2023年)

2016年2017年2018年2019年2020年2021年2022年2023年2024年
1月6531,1211,0481,2911,1361,2008859211,253
2月8551,1189421,2631,1391,0336709431,113
3月7788631,0631,2021,1691,2728479501,009
4月7358738621,2091,0391,0537529101,116
5月7628259561,348864977735821972
6月8708609581,2379351,0547968101,034
7月1,0117939631,1531,1211,0027451,1071,242
8月9197939631,2261,1681,0987291,0191,382
9月8828649681,1861,0378146661,3921,278
10月8718291,0751,2681,1018245911,3241,141
11月8798261,0611,2261,0318957631,1351,062
12月9379069591,0611,0868558741,3371,137
10,15210,67111,81814,67012,82612,0779,05312,66913,739