診療科のご案内

概要

薬剤課には、22名の薬剤師と8名の医薬品SPDスタッフが配属されており、製剤室業務と病棟業務を担当しています。製剤室は注射室と調剤室に分かれており、注射室は2名/日の薬剤師と6名/日の医薬品SPDスタッフが担当し、調剤室は4名/日の薬剤師が担当しています。一方で、病棟業務は1病棟1名体制となっており、8名の病棟薬剤師が専任配置されています。

当院の薬剤課の特色は、薬剤師をサポートする様々なシステムが導入されているところです。医薬品SPD(Supply Processing and Distribution)はそのひとつであり、医薬品の発注、納品、払出、そして在庫管理に関する業務を専門のスタッフが担当しています。この医薬品SPDの導入により、薬剤師の在庫管理に係る時間は大幅に削減されました。この他にも、計数調剤をサポートするバーコード認証システムや、一包化された錠剤の適否をチェックする錠剤監査支援システム(MDM)、錠剤自動仕分返納装置(Genie)、アンプルピッカー(UNPUL)が導入され、薬剤師であれば誰でも経験する調剤ミスは格段に減じています。

病棟薬剤師の業務体制は、そのほとんどを病棟で過ごすフルタイム常駐です。そして、病棟薬剤師は2ヶ月ごとに担当病棟を交代し、複数の診療科を経験できる体制としています。これはジェネラリストとしてのスキルを磨くことが目的です。

専門性についても拡充を図っています。がん薬物療法認定薬剤師、外来がん治療認定薬剤師、感染制御認定薬剤師、栄養サポートチーム専門療法士などの有資格者が協働しており、薬剤師をはじめとする様々な医療スタッフをサポートしています。

 

診療実績・症例

図表1

臨床薬剤室(7病棟7名体制)製剤室(薬剤師11名・補助2名)
8:00
9:004南病棟3南病棟3新南病棟2南病棟2新南病棟2西病棟2東病棟ケモMix注射向精神薬管理内服内服調剤補助DI
10:00
11:00注射
12:00休憩休憩
13:00休憩休憩休憩休憩休憩休憩休憩休憩休憩休憩内服薬局事務休憩
14:004南病棟3南病棟3新南病棟2南病棟2新南病棟2西病棟2東病棟麻薬管理注射休憩内服DI
15:00注射
16:00TPN
Mix
調剤補助
17:00
18:00

認定資格一覧

資格取得者認定資格取得年
柄沢 良恵がん薬物療法認定薬剤師(日本病院薬剤師会)2017
外来がん治療認定薬剤師(日本臨床腫瘍薬学会)2016
田中 祐介外来がん治療認定薬剤師(日本臨床腫瘍薬学会)2017
宇野 啓一感染制御認定薬剤師(日本病院薬剤師会)2015
須賀 満美NST専門療法士(日本静脈経腸栄養学会)2012
木内 裕子認定実務実習指導薬剤師(日本薬剤師研修センター)2014
兵頭 恵NST専門療法士(日本静脈経腸栄養学会)2012
リウマチ財団登録薬剤師(日本リウマチ財団)2014
堀越 慶一認定実務実習指導薬剤師(日本薬剤師研修センター)2012

薬剤課統計指標

単位1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月合計
処方せん(入院処方) 枚数枚/月4,3774,3184,4663,8763,7943,9433,9484,1704,0604,3904,1634,41750,023
処方せん(外来院内処方) 枚数枚/月2051351401391491522322021671551632122,051
注射せん 枚数枚/月7,4516,3635,9195,2845,4805,7625,8396,5316,2836,5566,3766,73074,574
注射せん Rp)数件/月25,27521,16219,81817,02117,00117,80218,22019,76218,87419,57716,83020,614231,956
注射せん(化学療法) 枚数枚/月126128126115125126123122988583711,328
無菌製剤処理 件数件/月3362922182151611671921841341561721342,361
薬剤管理指導料 算定件数件/月1,1821,1119919059781,0229801,0069651,0351,0331,11112,319
疑義照会 件数件/月2692393012812502482292562262242122222,957
処方提案 件数件/月404933404348596065657678656
一般名院外処方箋 枚数件/月3362922182,5782,7052,8462,7073,1512,9683,0983,2363,15727,292

薬剤課のあゆみ

項目
2009年医薬品SPD導入
2010年病棟薬剤師5病棟 フルタイム常駐体制導入
2012年病棟薬剤師7病棟へ拡大
病棟薬剤業務実施加算 取得
2013年薬薬連携カンファレンス開始
2014年バーコード認証システム導入
2016年外来化学療法室に認定薬剤師を専任配置
外来化学療法加算「1」取得
2018年院外処方箋への検査値表記開始
感染制御認定薬剤師を専任配置
分包薬自動監査システム(MDM)導入
2019年感染制御認定薬剤師を専従化
抗菌薬適正使用支援加算 取得
2020年トレーシングレポートによる点眼薬指導連携を導入
2021年錠剤自動仕分返納装置導入
院外処方に一般名処方を導入
2022年注射薬自動払出機導入
2023年アイソレーター導入