診療科のご案内

診療案内

以下のような症状の方は、お気軽にご相談ください。

・胸が痛む、締めつけられる、重苦しい
・背中が痛む
・突然脈が速くなる、遅くなる
・手足がむくむ、しびれる、だるい
・お腹付近で拍動を感じる
・一瞬だけ意識を失った

 

■外来診察室

行田クリニック/新南棟1F

 

■病棟

新南棟3F

■診療受付時間 ※医師により異なります

[午前]8:00~12:30(土曜〜12:00)
[午後]14:30~17:00

■休診のお知らせ(行田クリニック)

30日(月) 中島医師、崔医師

■休診のお知らせ(行田総合病院 新南棟)

30日(月) 興野医師

行田クリニック

診察室
午前
2F11診
野田
1F1診
大宮
1F6診
川嶋(秀)
1F1診
浦田
1F3診
心臓血管外科
午前 中島
2F10診
非常勤医師
A館4診
中島
2F10診
中田
1F2診
午前
1F1診
心臓血管外科
午後 江口
2F10診
中島
2F10診
大宮
1F6診

2F11診
午後 江口
2F11診

1F7診
第1・2週ペースメーカー外来
江口
2F10診
午後 野田
1F1診

1F1診
中田
1F2診
午後
2F11診

行田総合病院 新南棟

診察室
午前 5診 興野 興野 興野
午後 5診 興野

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概要

7月からカテーテルアブレーションを得意とする江口医師が加わり、後半は常勤医4人態勢での運営となった。以下当科の概要について振り返りたい。

 

①冠動脈疾患(急性心筋梗塞や狭心症)に対するカテーテル治療

常勤医全員がカテーテル治療学会の専門医資格を保持しており、当科で最も力を入れている分野である。例年同様に緊急症例が多いのが特徴である(PCI総数245例。うち、緊急99例、心筋梗塞74例)。急性心筋梗塞に対する緊急カテーテル治療は死亡率を激減させる非常に有効な治療手段であり、今後も地域の基幹病院として多くの緊急症例に対応できるようにしていきたい。

冠動脈疾患に対する手術・治療についてはこちら

 

②不整脈治療について

徐脈性不整脈に対するペースメーカーの新規植え込みは36件、ジェネレーター(電池)交換は11件施行した。また、リードレスペースメーカーによる治療数も増加している。江口医師が赴任し、カテーテルアブレーション治療が再開可能となり、38例の治療を行った。

不整脈に対する手術・治療についてはこちら

 

③心不全患者に対して

高齢化に伴い、毎年のように心不全症例が増加しており、特に冬場に顕著である。心不全は患者ごとに原因や増悪因子が大きく異なるため、病因を正しく評価し、それに応じた適切な治療介入を行うようにしている。かかりつけの先生方との協力が最も必要な分野であり、地域全体での適切な病診連携の構築が望まれる。また、終末期心不全患者が増加しており、緩和医療も開始している。

 

④閉塞性動脈硬化症

下肢動脈に対するカテーテル治療(EVT)は32例施行した。外科治療(バイパスや切断術)が必要な患者さんについては、血管外科と連携して治療に当たっている。この分野は、手遅れの状態になってから来院される患者さんが後を絶たず、地域の先生方と連携して、早期の発見・介入が必要と考えている。

 

⑤教育・研究活動

初期研修医に対する指導にも力を入れており、基本的診察・手技、病態把握と治療方針決定、定期的な勉強会、学会発表など、医師としての基礎を学べるよう、科全体として対応している。

 

⑥医療の標準化について

当科ではいわゆる主治医制でなくチーム制を取り入れており、主治医が不在の場合でも、同じ科の医師が対応できる体制づくりを行っている。その一環として、毎日の回診や週複数回行うカンファランスを通じて、患者の病態把握に努めている。また、同じ病態を診たら同じ方向性をもって治療に当たることができるように、最新のガイドラインや治療法の共有を行い、医療の標準化を図っている。

 

⑦チーム医療推進に向けて

当科の特徴は、コメディカルスタッフとのチーム医療にある。今後も毎朝の医師・看護師による病棟回診や定期的な多職種カンファレンスを継続し、患者さん一人ひとりに適した治療法を提供できるように努力していきたい。

急性心筋梗塞に対する緊急カテーテルに全日対応できる体制を目指しているが、医師不足などもあり、現状は週4−5回程度の対応となっている。2024年度の医師の働き方改革に伴い、当院のような地方の病院も非常勤医の派遣が減らされるなどの影響を受ける可能性がある。この地域の循環器救急医療を維持するためには、タスクシフトや、近隣の病院との連携(緊急カテーテル対応の曜日別輪番制など)、施設集約化などを考えていく必要がある。

 

 

循環器内科部長 興野寛幸

診療実績・症例

入院患者数(2023年)

  1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 合計
入院患者数 83 68 66 65 57 54 47 53 47 53 54 65 712
在院患者数 1,244 1,062 985 908 743 581 570 488 496 528 575 719 8,899

治療件数(2023年)

  1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 合計
経皮的冠動脈ステント留置術 18 15 25 19 16 16 11 12 9 15 8 11 175
経皮的冠動脈形成術 5 1 2 7 2 2 2 3 2 4 1 5 36
内(高速回転式経皮経管アテレクトミーカテーテル) 3 0 0 3 0 2 1 1 2 0 0 2 14
四肢の血管拡張術/四肢の血栓除去術 4 2 2 3 4 4 3 4 1 1 3 0 14
ペースメーカー移植術(経静脈電極) 4 0 4 3 4 3 3 2 4 0 4 4 35
ペースメーカー交換術 2 2 0 3 1 1 0 0 1 1 2 2 15
体外ペースメーキング術 0 0 3 2 0 3 4 1 1 0 0 0 43
経皮的カテーテル心筋焼灼術(心房中隔穿刺または心外膜アプローチを伴うもの) 0 0 0 0 0 0 3 9 11 6 4 6 39
その他 1 1 1 1 1 6 2 0 0 0 0 0 13

検査件数(2023年)

  1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 合計
心臓カテーテル法(右心カテーテル) 2 1 2 0 2 1 3 1 0 0 2 1 15
心臓カテーテル法(左心カテーテル) 11 16 16 10 11 6 10 4 7 6 10 12 119

主な診断群分類別患者数・平均在院日数(2023年)

MDC6   1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 統計 平均在院日数
050130 心不全 40 32 30 20 24 15 14 13 12 14 19 31 264 18.3
050050 狭心症、慢性虚血性心疾患 14 20 20 22 19 12 14 11 8 14 12 16 182 5.2
050070 頻脈性不整脈 2 0 2 0 1 3 2 11 9 8 6 12 56 6.8
05210 徐脈性不整脈 5 2 0 6 8 4 4 3 5 3 4 7 51 9.2
050170 閉塞性動脈疾患 3 2 1 1 4 7 2 4 2 0 5 0 31 14.4
050080 弁膜症(連合弁膜症を含む。) 0 0 2 0 2 2 2 0 0 0 0 3 11 18.3
050190 肺塞栓症 0 1 0 0 0 1 0 0 1 1 0 2 6 13.6
050180 静脈・リンパ管疾患 0 1 2 0 0 0 0 0 2 0 0 1 6 12.6
040080 肺炎等 3 0 1 0 0 0 0 0 0 0 1 1 6 16.6
050340 その他の循環器の障害 1 1 0 0 0 0 2 0 0 1 0 0 5 -
110310 腎臓又は尿路の感染症 0 0 1 0 0 0 0 0 1 0 2 0 4 -
050161 大動脈乖離 0 0 1 0 0 0 0 0 0 1 0 2 4 -
110280 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 0 0 1 0 0 0 0 0 0 1 0 1 3 -
050163 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0

当院の手術・治療について

スタッフ紹介

  • 興野寛幸
    循環器内科部長

    興野寛幸
    (きょうのひろゆき)

    ●卒年・卒大
    平成11年 信州大学卒

    ●ライセンス
    日本循環器学会認定循環器専門医
    日本心血管インターベンション治療学会認定専門医・代議員
    浅大腿動脈ステントグラフト施行医
    日本内科学会認定医
    日本内科学会認定総合内科指導医・専門医

  • 川嶋秀幸
    副院長

    川嶋秀幸
    (かわしまひでゆき)

    ●専門・得意分野
    循環器一般
    心臓弁膜症
    経カテーテル大動脈弁植え込み術
    虚血性心疾患
    冠動脈インターベンション


    ●卒年・卒大
    平成22年 帝京大学卒

    ●ライセンス
    日本内科学会認定医
    日本心血管インターベンション治療学会認定医
    日本循環器学会認定循環器専門医
    経カテーテル的心臓弁治療関連学会協議会認定大動脈弁置換術(TAVR)SAPIENシリーズ指導医
    経カテーテル的心臓弁治療関連学会協議会認定大動脈弁置換術(TAVR)CoreValveシリーズ指導医

  • 中島 真
    循環器内科医長

    中島 真
    (なかしま まこと)

    ●卒年・卒大
    平成18年 広島大学卒

    ●ライセンス
    日本内科学会認定医
    日本循環器学会認定循環器専門医
    日本内科学会認定総合内科専門医
    日本経カテーテル心臓弁治療学会認定指導医(SAPIEN、CoreValve)
    日本心血管インターベンション治療学会認定専門医
    リードレスペースメーカーCERTIFICATE
    経カテーテル的心臓弁治療関連学会協議会認定大動脈弁置換術(TAVR)SAPIENシリーズ指導医
    経カテーテル的心臓弁治療関連学会協議会認定大動脈弁置換術(TAVR)CoreValveシリーズ指導医

  • 崔 元吉
    循環器内科

    崔 元吉
    (さいげんきつ)

    ●卒年・卒大
    平成21年 弘前大学

    ●ライセンス
    日本内科学会認定医
    日本内科学会認定総合内科専門医
    日本循環器学会認定循環器専門医
    日本心血管インターベンション治療学会認定専門医

  • 江口智也
    循環器内科

    江口智也
    (えぐちともや)

    ●卒年・卒大
    平成19年 三重大学卒

    ●ライセンス
    日本内科学会認定医
    日本循環器学会認定循環器専門医
    日本不整脈心電学会認定専門医
    日本超音波医学会認定超音波専門医
    日本心血管インターベンション治療学会認定専門医
    日本脈管学会認定脈管専門医
    日本心臓血管内視鏡学会認定医

    臨床研修指導医
    植込み型除細動器(ICD)/ペーシングによる心不全治療(CRT)研修修了
    リードレスペースメーカー実施医
    His束ページング実施医
    日本周術期経食道心エコー(JB-POT)認定
    頸動脈ステント留置術実施医
    浅大腿動脈ステントグラフト実施医
    面接指導実施医
    心不全緩和ケアトレーニングコース(HEPT)修了
    下肢創傷処置・管理のための講習会受講修了
    エピフィックス適正使用講習会受講修了
    外傷初期診療ガイドライン(JATEC)修了






  • 宮内忠雅
    非常勤

    宮内忠雅
    (みやうちただまさ)

    ●専門・得意分野
    心臓血管外科・循環器内科

    ●卒年・卒大
    平成7年 岐阜大学卒

    ●ライセンス
    三学会構成心臓血管外科修練指導者・専門医
    日本心臓血管外科学会認定心臓血管外科専門医
    日本外科学会認定外科専門医
    腹部ステントグラフト指導医
    胸部ステントグラフト実施医
    ロボット心臓手術認定アシスタント術者
    下肢静脈瘤に対する血管内焼灼術の実施基準による実施医
    日本心不全学会・日本不整脈心電学会植込み型除細動器ペーシングによる心不全治療研修修了
    医師の臨床研修に係る指導医講習会修了

    ●経歴・備考
    上尾中央総合病院心臓血管外科科長
    北里大学病院心臓血管外科講師

  • 浦田雅弘
    非常勤

    浦田雅弘
    (うらたまさひろ)

    ●専門・得意分野
    心臓血管外科・循環器内科

    ●卒年・卒大
    平成13年 東京慈恵会医科大学卒

    ●ライセンス
    日本心臓血管外科学会認定心臓血管外科専門医
    日本外科学会認定外科専門医

  • 野田信吾
    非常勤

    野田信吾
    (のだしんご)

    ●卒年・卒大
    令和3年 帝京大学卒

  • 大宮 譲
    非常勤

    大宮 譲
    (おおみやじょう)

    ●卒年・卒大
    令和1年 帝京大学卒

  • 中田 聡
    非常勤

    中田 聡
    (なかださとし)

    ●卒年・卒大
    令和3年 帝京大学卒

  • 陳 軒
    非常勤

    陳 軒
    (ちんけん)

    ●専門・得意分野
    心臓血管外科・循環器内科

    ●卒年・卒大
    平成24年 広島大学卒