画像診断を主業務として行っており、単純X線写真、CT、MRI、マンモングラフィ、消化管造影検査、血管造影検査等の読影を行っております。各診療科の医師から依頼を受けて撮影された検査画像を読影し、依頼医師に報告書として結果を届けています。患者様を直接診察しないかわりに、専門性および客観性の高い報告書を作成すること、検査に際してモダリティの選択や撮影方法の相談・調整を行うこと、診断・鑑別診断に加えて next plan の提案を行うことなどを通じて各診療科における診療の質的向上に貢献させていただくことを目的としています。
当科では常勤医師2名、非常勤医師3名で読影業務を行っております。読影数は概算にてCT(読影数約14,325件/撮影数17,237件:読影率約83.1%)、MRI(読影数約3,687件/撮影数4,546件:読影率約81.1%)となっております。マンモグラフィの検診では昨年に引き続き読影認定 AS判定取得者による二重読影を行っており、全件読影を達成しております(読影数128件/撮影数128件:読影率100%)。
画像診断だけでなくIVR専門医によるインターベンショナルラジオロジー(Interventional Radiology:IVR)として救急科副部長でもある亀岡医師協力のもと、直接的な治療も行っております。2024年は32件(内訳:緊急止血術22件、TACE3件、RBTO2件、術前門脈塞栓1件、内臓動脈瘤1件、腎血管筋脂肪腫に対するTAE、CTガイド下生検・ドレナージ2件)を実施しております。
また、近隣の医療機関からのCT・MRI共同利用による撮影と読影、他の医療機関で撮影された画像検査の読影も行っており、2024年は504件のご依頼を頂いております。
当院では医療法施行規則の一部改正における診療用放射線に係る安全管理の観点から医療放射線安全委員会を介してより安全で適切な検査を実施する取り組みを行っております。また、本年より既読管理システムの運用を開始し、レポートの見逃し防止に努めております。
撮影画像はすべてデジタル化され、フィルムレス運用が実現したことで、電子カルテ・読影端末上で複数の医師が同時に速やかに閲覧できるようになっております。これにより急を要する場合など診療中の医師と電話を介してリアルタイムで読影・報告を行うことで診療・治療の時間短縮が可能となります。また、本年より読影室が外来・救急部の近傍へと移動となったことで、直接のやり取りも増え、より密な連携が可能となりました。2025年も医師、放射線技師と共に迅速で質の高い画像検査実施・報告書作成により各診療科および地域医療に貢献できるよう努力していく所存です。
放射線科副部長 小笠原飛鳥
1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 合計 | |||
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一般撮影 | 外来 | 1,658 | 1,529 | 1,517 | 1,677 | 1,699 | 1,750 | 1,837 | 1,735 | 1,586 | 1,822 | 1,662 | 1,755 | 20,227 | 3,0379 |
入院 | 977 | 887 | 799 | 812 | 880 | 742 | 778 | 920 | 789 | 832 | 875 | 961 | 10,152 | ||
CT | 外来 | 1,227 | 1,117 | 1,093 | 1,160 | 1,102 | 1,220 | 1,325 | 1,246 | 1,148 | 1,259 | 1,174 | 1,220 | 14,291 | 1,7237 |
入院 | 239 | 234 | 185 | 240 | 283 | 259 | 224 | 264 | 213 | 301 | 233 | 271 | 2,946 | ||
MRI | 外来 | 272 | 249 | 293 | 287 | 309 | 310 | 343 | 269 | 298 | 343 | 323 | 328 | 3,624 | 4,546 |
入院 | 77 | 58 | 48 | 67 | 88 | 83 | 74 | 82 | 76 | 100 | 67 | 102 | 922 | ||
透視検査 | 61 | 73 | 46 | 101 | 88 | 97 | 85 | 109 | 64 | 135 | 77 | 66 | 1,002 | ||
骨密度 | 32 | 36 | 49 | 34 | 35 | 36 | 48 | 35 | 40 | 55 | 52 | 61 | 513 | ||
マンモグラフィ | 6 | 17 | 3 | 2 | 0 | 10 | 15 | 9 | 17 | 13 | 19 | 17 | 128 |
2019年 | 2020年 | 2021年 | 2022年 | 2023年 | 2024年 | |
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一般撮影 | 36,050 | 31,911 | 32,115 | 31,574 | 29,217 | 30,379 |
CT | 17,830 | 18,106 | 20,250 | 18,489 | 16,224 | 17,237 |
MRI | 4,345 | 3,752 | 3,947 | 4,161 | 4,264 | 4,546 |
当科の手術・治療についてご紹介します。
小笠原飛鳥
(おがさわらあすか)
●卒年・卒大
平成18年 山形大学卒
●ライセンス
日本医学放射線学会認定放射線診断専門医
マンモグラフィ読影認定医
亀岡佳彦
(かめおかよしひこ)
●卒年・卒大
平成18年 東京慈恵会医科大学卒
●ライセンス
日本専門医機構救急科専門医
日本内科学会認定医
日本医学放射線学会認定放射線診断専門医
日本医学放射線学会認定専門医
日本医学放射線学会認定研修指導医
日本IVR学会認定IVR指導医・専門医
日本救急医学会ICLSインストラクター
日本外傷診療研究機構JATECプロバイダ
日本腹部救急医学会認定医
ICD制度協議会感染制御医師
千葉DMAT
緩和ケア研修修了
臨床研修指導医
河原悠一郎
(かわはらゆういちろう)
●卒年・卒大
平成23年 昭和大学卒
●ライセンス
日本医学放射線学会認定放射線診断専門医
日本インターベンションラジオロジー学会認定専門医
日本核医学会認定専門医
腹部ステントグラフト指導医
中澤 賢
(なかざわけん)
●卒年・卒大
平成10年 日本医科大学卒
●ライセンス
日本医学放射線学会認定放射線診断専門医
日本インターベンションラジオロジー学会認定専門医
胸部ステントグラフト指導医
腹部ステントグラフト指導医
●経歴・備考
埼玉医科大学国際医療センター画像診断科(放射線科)准教授・外来医長
有澤文夫
(ありさわふみお)
●卒年・卒大
平成 5年 群馬大学卒
●ライセンス
日本外科学会認定外科専門医
日本乳癌学会認定乳癌認定医
家族性腫瘍コーディネーター
緩和ケア研修会修了
●経歴・備考
さいたま赤十字病院乳腺外科副部長
加藤さくら
(かとうさくら)
●卒年・卒大
平成11年 大分医科大学卒
本多貴一
(ほんだたかひで)
●卒年・卒大
平成29年 長崎大学卒